髪の寿命とは?毛周期と抜け毛のしくみを専門家がわかりやすく解説!

髪の寿命とは?毛周期と抜け毛のしくみを専門家がわかりやすく解説!

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「髪の寿命は何年くらい?」
「抜けた髪は、また同じところから生えてくるの?」

頭髪の寿命は、一般に男性で3~5年、女性で4~6年が目安とされています。

ただし、期間には個人差があり、すべての髪が同じ年数で抜けるわけではありません。髪は「毛周期」と呼ばれるサイクルに沿って、成長と生え替わりを繰り返しています。

この記事では、髪の寿命の目安や毛周期の仕組み、髪が伸びる仕組みと長さとの関係を解説します。

髪を切ることによる影響や、年齢に伴う変化についても紹介するので、髪の成長や抜け毛が気になるときの参考にしてください。

この記事の監修

監修:今井健仁

ヘアスペシャリスト

ホーユー株式会社
総合研究所 研究員/博士(医学)

今井 健仁さん

目次

髪の寿命は何年?

髪の寿命は何年?

頭髪の寿命は、一般に男性で3~5年、女性で4~6年といわれています。

ここでいう寿命とは、一本の髪が生えてから抜け落ちるまでの期間のことです。髪は伸び続けるのではなく、成長が止まる時期や休む時期を経て、次の髪へと生え替わります。

この生え替わりのサイクルを「毛周期」といい、髪の寿命は毛周期によって決まります。

寿命には個人差があるため、男性なら必ず5年、女性なら必ず6年で抜けるという意味ではありません。

髪が抜けるのは寿命を迎えたから?

髪が抜けるのは寿命を迎えたから?

髪が抜ける理由のひとつは、毛周期に沿った自然な生え替わりです。

成長を終えた古い髪が抜け、通常は同じ毛包から新しい髪が生えます。そのため、抜け毛があること自体を異常と考える必要はありません。

ただし、毛包の状態や頭皮の病気、薄毛の進行などが関係する場合もあります。

抜け毛をすべて「寿命を迎えただけ」と決めつけず、普段と比べた変化にも目を向けましょう。

ただし、抜け毛の本数だけで異常かどうかは判断できない

一日に抜ける髪は50~150本程度が目安ですが、本数だけで正常・異常を判断することはできません。

個人差や日々の変動が大きく、洗髪の間隔や確認方法によっても、見つかる抜け毛の本数は変わります。

100本を超えた日があっても、それだけで異常とはいえません。反対に、目安の範囲内なら必ず問題がないという意味でもありません。

一度に見つけた本数だけではなく、いつもと比べて増えていないか、髪や頭皮にも変化がないかを確認しましょう。

急な抜け毛や見た目の変化が続く場合は注意する

急に抜け毛が増えた状態が続く場合や、分け目・生え際などの見た目が変化している場合は、皮膚科専門医へ相談しましょう。

一部分だけ髪が抜けている、以前より地肌が目立つなどの変化も、相談したいサインです。

抜け毛が気になり始めた時期や、変化している場所を伝えると、診察時に状況を説明しやすくなります。

「自然な生え替わりだから」と放置せず、短期間で大きく変化している場合は早めに相談してください。

髪が生えてから抜けるまでの毛周期とは?

髪が生えてから抜けるまでの毛周期とは?

毛周期は、髪が伸びる「成長期」、成長が止まり始める「退行期」、成長を休む「休止期」などからなるサイクルです。

期間や段階の分け方は文献によって多少異なります。ここでは、3つの時期と、新しい髪へ生え替わる流れに分けて説明します。

1. 髪が伸びる「成長期」

成長期は髪が伸びる時期で、一般に数年~6年程度続くとされています。

髪が長く伸びるうえで、この成長期がどれくらい続くかが関係します。ただし、成長期の長さには個人差があります。

成長期を終えると、髪は次の退行期へと移ります。

髪が生えている間ずっと伸び続けるのではなく、毛周期の中に「伸びる時期」があると考えましょう。

2. 髪の成長が止まり始める「退行期」

退行期は、髪の成長が止まり始める時期です。期間は約2~3週間が目安とされています。

数年にわたる成長期と比べると短い期間で、その後の休止期へ移っていきます。

退行期は毛周期の一段階であり、この時期を迎えること自体が異常というわけではありません。

3. 髪が抜ける準備をする「休止期」

休止期は髪の成長を休み、次の成長期に備える時期で、約2~3か月が目安とされています。

髪が伸びる成長期とは異なり、古い髪が生え替わりを待っている段階です。

ここでは、古い髪が抜け落ちる場面を、次の成長期が始まる流れと合わせて説明します。

休止期と、実際に髪が抜け落ちるタイミングは、分けて捉えると分かりやすくなります。

4. 新しい髪が生え始めると古い髪が抜ける

次の成長期に新しい髪が生え始めると、古い髪が上へ押しやられて抜け落ちます。

「古い髪が完全に抜けてから、初めて新しい髪がつくられる」という順番だけで考えると、実際の生え替わりとずれてしまいます。

髪が抜ける段階を別に分ける説明もありますが、分けない場合は、成長期の初期に含めて説明できます。

通常は同じ毛包から新しい髪が生え、このような毛周期を繰り返します。

髪はどのような仕組みで伸びる?

髪はどのような仕組みで伸びる?

髪は毛先から伸びるのではなく、頭皮の中で新しくつくられることで伸びていきます。

仕組みを理解するには、頭皮の中にある「毛根」と、頭皮から出ている「毛幹」を分けて考えると分かりやすくなります。

髪は毛根・毛包でつくられて伸びていく

髪のもととなる毛母細胞が、毛包の深い部分で分裂することによって、髪がつくられます。

頭皮の中にある髪の部分を「毛根」といい、その周りを包む組織が「毛包」です。毛包の下端にあるふくらんだ部分は「毛球部」と呼ばれ、ここに毛母細胞があります。

新しくつくられた細胞が髪を形づくり、押し出されるように伸びていきます。

目に見える毛先ではなく、頭皮の中に髪をつくる仕組みがあります。

目に見えている髪は「毛幹」と呼ばれる

頭皮から外へ出ている、普段目に見える髪の部分を「毛幹」といいます。

美容室でカットしたり、ブラッシングやトリートメントで扱ったりしているのは、主にこの部分です。

毛幹は、毛母細胞が変化して角化したものです。毛幹そのものが細胞分裂して、先端から長くなるわけではありません。

毛幹の手触りやまとまりを整えることと、頭皮の中で髪がつくられることは、別の働きとして捉えましょう。

髪を切っても毛周期そのものが変わるわけではない

毛先を切っても、頭皮の中で進む毛周期が最初からやり直しになるわけではありません。

カットするのは頭皮から出ている毛幹であり、髪をつくる毛包を切っているわけではないためです。

髪が短くなっても、その一本が成長期にあるのか、成長を終えているのかという段階とは別の話です。

カットは長さや形を整えるためのもので、髪の寿命をリセットするものではありません。

髪の寿命と髪の長さにはどのような関係がある?

髪の寿命と髪の長さにはどのような関係がある?

髪がどこまで長くなるかには、毛周期のうち成長期が続く期間と、髪が伸びる速さが関係します。

寿命のすべてが髪の伸びる期間ではありません。成長期と、それ以外の時期を分けて考えてみましょう。

1. 成長期が続く期間が髪の長さに関係する

同じ速さで伸びると考えた場合、成長期が長く続くほど、髪が長くなる時間も確保されます。

一方、成長期が終わると、髪が頭皮に残っている間も同じように伸び続けるわけではありません。

そのため、髪の寿命の年数だけを使って、どこまで長く伸びるかを正確に計算することはできません。

「生えてから抜けるまでの期間」と「実際に伸びる期間」を区別することが大切です。

2. 髪が伸びる期間や速度には個人差がある

髪が伸びる期間や速度には個人差があり、誰もが同じ年数で同じ長さになるわけではありません。

ほかの人より伸びるのが遅いと感じても、その印象だけで髪の寿命が短いとは判断できません。

また、実際に見えている髪の長さには、カットした長さや、途中で切れてしまった部分なども影響します。

今の髪の長さだけで、毛周期や寿命を逆算しないようにしましょう。

3. 生えている部位によって毛周期は異なる

頭髪とまつ毛・眉毛などでは、成長期が続く期間が異なります。

まつ毛や眉毛は頭髪より成長期が短いため、頭髪と同じように長く伸び続けるわけではありません。

この記事で紹介している男性3~5年、女性4~6年という寿命の目安は、頭髪についてのものです。

頭髪の毛周期や寿命を、身体のすべての毛にそのまま当てはめないようにしましょう。

髪の寿命に関するよくある質問

髪の寿命には個人差があり、性別や年齢だけで一律に決まるものではありません。

ここでは、男女差やカットとの関係、抜けた後の生え替わりなど、髪の寿命に関する疑問に答えます。

Q1. 髪の寿命は男性と女性で違う?

一般に、頭髪の寿命は男性で3~5年、女性で4~6年が目安とされています。

毛周期のうち、髪が伸びる成長期は男性より女性の方が長めとされています。ただし、個人差が大きいため、女性なら誰でも男性より長いとはいえません。

性別による目安は参考にしつつ、一人ひとりの髪の寿命を決めつけないようにしましょう。

Q2. 髪を切ると伸びるのが早くなる?

毛先を切ること自体で、髪が伸びる速度が速くなるわけではありません。

髪は頭皮の中でつくられ、カットで切るのは外へ出ている毛幹の部分です。毛先を整えることと、髪がつくられる速さは分けて考えましょう。

カットは長さや毛先の状態を整えるために行い、成長を早める方法とは考えないようにしてください。

Q3. 抜けた髪はまた生えてくる?

自然な生え替わりでは、通常、同じ毛包から新しい髪が生えます。

ただし、毛包の状態や頭皮の病気、大きな傷、薄毛の進行などによっては、髪が生えにくくなる場合もあります。

抜け毛があるからといって二度と生えないわけではありませんが、必ず同じ状態で生えてくるとも言い切れません。

一部分だけ髪が抜けている場合や、地肌の見え方の変化が続く場合は、皮膚科専門医へ相談しましょう。

Q4. 髪は一生で何回くらい生え変わる?

髪が一生で生え替わる回数は、個人差が大きく、一律の回数を示すことはできません。

人の寿命を毛周期の年数で割れば計算上の回数は出せますが、その数字が、実際に一つの毛包で生え替わる回数として確かめられたものとは限りません。

「生え替わりは一生で何回まで」と固定の回数で考えるのは避けましょう。

Q5. 年齢とともに髪の寿命は短くなる?

加齢に伴って成長期が短くなることはありますが、すべての人で髪の寿命が一律に短くなるわけではありません。

薄毛に伴う変化として、一般に男性では成長期が短くなり、髪が細くなりやすいとされています。一方、女性では休止期が長くなり、髪の本数が減りやすいとされています。

このように、年齢に伴う髪の変化は「寿命が短くなる」という説明だけでは捉えきれません。

髪の太さや本数、地肌の見え方などに気になる変化がある場合は、年齢だけを理由にせず相談しましょう。

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