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頭皮の乾燥でフケが出る?対策と予防法を解説

頭皮の乾燥でフケが出る?対策と予防法を解説

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フケに悩んだことはありませんか? フケの量や状態は、頭皮の健康状態を知るのに重要なバロメーターの一つ。
今回は、健康な髪の毛を育む上でも今一度知っておきたいフケのことを、医師の花房 火月先生に伺いました。

この記事の監修

フケは古くなった角質細胞

花房先生

フケとは頭皮の角質が剥がれたものです。頭皮も肌の一部なので、一定期間で新しい皮膚に生まれ変わるターンオーバーがあります。
このターンオーバーのタイミングで剥がれ落ちる古い角質がフケと呼ばれています。

そしてフケには良いフケと、悪いフケがあります。
良いフケは、頭皮で役割を終えて死んだ細胞が剥がれたもので自然現象として生じるものです。

一方、悪いフケは細胞が死んだ状態ではなく生腐りの状態で剥がれるもので、角質が剥がれ落ちる角化という過程が不完全な状態で起きる不全角化と呼ばれるものです。なんらかのトラブルでターンオーバーが異常に速くなったり、頭皮の炎症が原因で起きたりする現象です。

気にならない量であれば自然なターンオーバー現象の一つととらえて問題はないのですが、かゆみや赤みが伴ったり、異常に多い量がパラパラと洋服に落ちたりするときは、頭皮の健康状態が揺らいでいるサインかもしれません。

フケの種類

フケには、乾燥性のフケと脂漏性皮膚炎のフケの2種類があると考えられます。

乾燥性のフケ

花房先生

以前は乾燥性・脂性とで分けられることも多かったのですが、基本的には古い角質が剥がれているので乾燥しているものが多いと考えます。
特に冬場多く見られるのは、乾燥性の湿疹や皮脂欠乏性湿疹が原因となるもの。
乾燥しやすい体質や肌質に起因する尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)が原因でかゆみやフケが出る症状は年間を通して見られますね。

乾燥性のフケは、頭皮が乾燥していることが主な原因です。このような乾燥によるフケは、カサカサ、パラパラとしていて、肩や首まわりに粉状に落ちるのが特徴的です。

脂漏性皮膚炎のフケ

花房先生

乾燥以外で考えられるものだと、マラセチアというカビ菌の一種が原因と言われる脂漏性皮膚炎によるかゆみ、赤みを伴うフケです。

脂漏性皮膚炎のフケは、マラセチアと呼ばれるカビ菌が原因とされます。
マラセチアは皮脂を栄養源に繁殖するため、皮脂の分泌が多い場所に生じる皮膚炎なので、脂漏性皮膚炎という名前から脂性ととらえられることもありますが、角質が落ちていることには変わりはありません。
また、頭皮の汚れや、整髪料が混ざり合うことで、フケが脂っぽくみえることもあります。

フケの原因とは

フケの原因とは

フケの原因は、主にシャンプーの頻度、生活習慣、乾燥、皮膚疾患の4つが考えられます。

頭皮の古い角質が少量ずつ落ちるのであれば、肌が生まれ変わる上で必要、かつ自然なことですが、乾燥がひどくなると特に量が多くなったり、頭皮自体にかゆみや赤みが出たりします。

シャンプーの頻度

よかれと思ってやっている日々のヘアケアが、意外と頭皮の乾燥につながっているケースもあるそう。

花房先生

シャンプーを朝・晩と毎日していると、頭皮の乾燥を引き起こしがちです。汚れをきちんと落とすことは大切ですが、そのためには1日に1回のシャンプーで十分。
それ以上のシャンプー頻度は必要ありません。特に年齢を重ねた場合は、頭皮が乾燥していることも多いので2日に1回でも良いくらいかもしれません。

生活習慣

極端な食生活や睡眠時間の乱れなどが、頭皮の健康状態に影響を及ぼすこともあります。

花房先生

生活習慣の乱れが直接フケの発生につながるということではありませんが、乾癬や脂漏性皮膚炎などの肌トラブルを引き起こす要因にはなります。

特に乾癬はメタボリックシンドロームとも深い関係があると言われており、メタボリックシンドロームを引き起こすような食生活は避けるべきでしょう。
また、脂漏性皮膚につながる皮脂の過剰分泌を予防する意味でも、脂質の多い食べ物ばかりを摂取するのは控えた方が良いそう。

さらに、睡眠時間が短くなると肌のターンオーバーの乱れを助長することもあるそう。睡眠時間や食生活の見直しは、頭皮の健康を保つことにも役立ちそうです。

乾燥(乾燥性湿疹・皮脂欠乏症湿疹)

冬に多いフケの症状の要因として挙げられるのが、「乾燥性湿疹」「皮脂欠乏症湿疹」といった乾燥によるもの。ただでさえ湿度が低い季節にプラスして、暖房器具なども使うため、頭皮を含めた皮膚の水分量が下がります。

花房先生

乾燥してバリア機能が下がっている頭皮を掻くと、炎症が広がってしまいます。アトピー性皮膚炎を患っている方や、乾燥肌の方は、特に冬は気を付けておいた方が良いでしょう。

フケが気になってシャンプーをこまめにすることは、乾燥対策に逆効果。
何度も洗髪して、ドライヤーで乾かしてという繰り返しがより症状を悪化させることもあるので、冬場はシャンプーの使用量や頻度を抑えることも、フケ対策の一つになります。

また、健やかな頭皮を保つための頭皮ローションを使用し頭皮ケアを行うことも重要です。

皮膚疾患(尋常性乾癬・脂漏性皮膚炎)

赤みやかゆみを伴う不全角化のフケが出やすいのが、皮膚疾患によるものです。尋常性乾癬や脂漏性皮膚炎などの慢性疾患がフケの原因になることも。

花房先生

乾癬は体質的なものもありますが、摩擦が増悪因子の一つ。
寝具との摩擦や、シャンプーをする際の刺激が乾癬を引き起こし、フケの発生につながっていることもあります。

一方、脂漏性皮膚炎は、皮脂が多いところに発生しやすく、皮脂を好むマラセチア菌というカビの一種が増殖することで炎症がひどくなるもの。
かゆみを伴う皮膚炎ですが、ひっかいたり、かさぶたを無理に剥がしたりすることで更に悪化する可能性があるので、こすらないようにしましょう。

フケの対策と予防法

フケの対策と予防法

フケの対策と予防法としては、シャンプーの見直し、正しい洗髪方法、頭皮の保湿、ヘアドライの方法、ストレスの軽減などが大切です。

もちろん赤みやかゆみといった炎症が出てきたら病院へ行く方が良いですが、スキンケアのように日々の頭皮ケアをすることや、生活習慣を見直すことで、フケの量や質を改善できることもあります。

シャンプーの見直し

毎日のように使うシャンプーで、フケ対策に効果的なものはあるのでしょうか。

花房先生

洗浄力が強すぎるシャンプーは肌への刺激も強いので、肌に刺激の少ない成分が入っているものを選んでみると良いでしょう。

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頭皮トラブルの原因である「乾燥」に着目。

正しい洗髪方法

頭皮にやさしいシャンプーと合わせて、気にしたいのは洗髪方法。いつもの洗髪を見直してみる良い機会かもしれません。

花房先生

シャンプーは泡立ててから頭皮や頭髪につけましょう。
直接頭皮につけてしまうと、すすぎ漏れの原因にもなります。
そして洗うときは指のはらでやさしく頭皮を動かすように。こすりすぎは頭皮への余計な刺激になり、傷をつけたり、頭皮が弱くなったりする原因にもなります。

頭皮の保湿

スキンケアでは乾燥を防ぐために保湿をしますが、頭皮も同じように保湿ケアは必要なのでしょうか。

花房先生

少しフケの量が気になったり、冬で肌や頭皮が乾燥し始めたときには保湿成分入りのシャンプーや頭皮ローションを使用するのも良いかもしれません。

例えば、コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドなど、保湿力に優れるスキンケア用品でも使われる成分が入っているシャンプーも多く出ていますので、試してみてください。

ヘアドライの方法

洗髪では乾燥を防ぐようなシャンプーを選ぶこと、正しい洗い方をすることが重要とのこと。では、フケを予防できるヘアドライの方法はあるのでしょうか。

花房先生

実はヘアドライは頭皮環境のためにとても重要なポイントです。髪の毛が濡れて頭皮が蒸れているのは頭皮のバリア機能が低下している状態。

なので、入浴後はいち早く髪の毛を乾かすことが大切です。
ドライヤーをかけるときは、だいたい20センチほど頭からドライヤーを離し、強い風量で素早く乾かしましょう

ストレスの軽減

洗髪やヘアドライで頭皮ケアをするのは大事ですが、クリーンな頭皮環境を整えるためには日常生活の見直しも大切だそう。

花房先生

ターンオーバーが乱れる睡眠不足や、暴飲暴食などは、体にも肌にはもちろん、頭皮にも良いことは何一つありません。
これらを引き起こすようなストレスを軽減させるために、適度な運動や、気分転換、十分な睡眠時間を意識した生活を送ることが良いですね

フケが治らない場合は皮膚科の受診を

フケが出ること自体は、頭皮のターンオーバーによるものなので、基本的には心配いりません。
しかし、かゆみや赤みを伴う場合や、異常な量のフケが出る場合は、原因を知るために皮膚科を受診することがおすすめです。

花房先生

乾癬や乾燥性の湿疹が原因なのか、脂漏性皮膚炎が原因なのかで治療の方法も違います。
市販の薬を使ったり、気になるからといってシャンプーを何度もしたりして悪化させる前に、速やかに皮膚科の受診をしてみてください。

よくある質問

頭皮の乾燥でフケが出る?よくある質問

最後に、フケに関して気になることを花房先生に聞いてみました。

フケの量が気になるときに整髪料は使って良い?

花房先生

フケが多い場合は整髪料を避けておきましょう。また、湿疹が出ている場合も余計な刺激を与えないためにも使わない方がベターです。

フケを予防するために日常生活で気をつけた方が良いことは?

花房先生

頭皮が蒸れた状態が続くので頭皮環境のためにも、帽子を毎日や長時間被ることはおすすめしません。また枕カバーなど頭に触れるものはこまめに取り替え、清潔な状態を保つことも大切です。

洋服につくと気になってしまうフケ。
しかし、ある程度は肌の生まれ変わりの自然現象です。
フケが出ているからといって過度な心配はせずに、いつもと違う様子が出たときに心身の状態を見直しつつ、心配な症状が出たら皮膚科を受診するのが良さそうです。

この記事の監修

医師、はなふさ皮膚科理事長

花房 火月先生

東京大学医学部卒業後、癌研究会有明病院、東京大学医学部附属病院、NTT東日本関東病などを経て、2011年三鷹はなふさ皮膚科開院。現在は、東京、埼玉、京都に10院、はなふさ皮膚科を運営。

【出典】Taka、sakura、kei.channel、naka、EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

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