不均一にダメージした毛髪を均一に補修する成分「コラーゲンアミノ酸」を発見

お知らせ

ホーユー株式会社(名古屋市東区)は、ヘアカラーに使用するアルカリ剤によって、毛髪の繊維組織への薬剤の浸透に差があることを発見しました。また、アルカリ剤として炭酸塩を使用したときに生じるダメージを補修する成分として「コラーゲンアミノ酸※1」に高い効果があることを見いだしました。

本研究成果を今後の新製品開発に応用していくとともに、2020年3月22日~25日に開催される日本化学会※2第100春季年会での発表を予定しています。

毛髪を染色・脱色するヘアカラーは、主に染料、酸化剤、アルカリ剤の組み合わせで作られています。このなかでアルカリ剤にはよくアンモニアが使われますが、近年はニオイが少ない炭酸塩や他のアルカリ剤を使用することも増えています。そこで、アルカリ剤の種類によって、毛髪への影響がどのように違うか調査しました。その結果、アンモニアをアルカリ剤として使用した場合、毛髪を構成するマクロフィブリル※3という繊維状の組織の全体にわたり細部まで均一に成分が浸透しますが、炭酸塩を使用した場合、マクロフィブリルの外周部に作用し、内部にはあまり浸透せず、外周部と内部でダメージの「不均一化」が生じていることを発見しました。さらに、ナノメートル※4レベルの超微細領域の物性を計測することができる原子間力顕微鏡(AFM)※5を用いて探索を行い、「コラーゲンアミノ酸」に、このような不均一なダメージに対する高い補修効果があることを見いだしました。

※1 コラーゲンアミノ酸
 コラーゲンは肌や骨などの弾力の基となっているタンパク。コラーゲンアミノ酸は、コラーゲンタンパクを微細化した成分で、プロリンやヒドロキシプロリンなどのアミノ酸二量体を多く含む。

※2 日本化学会
 日本化学会は会員数約4万人を誇る、日本で最も大きい化学系の学会。

※3 マクロフィブリル
 毛髪を構成する繊維状の組織。毛髪の弾力性やしなやかさを保つ役割を持つ。

※4 ナノメートル
 長さの単位。1ナノメートルは10億分の1メートル。

※5 原子間力顕微鏡(AFM)
 先端がナノメートルオーダーの針で、サンプル表面を触ることによって、その表面の凹凸情報や硬さの物性をナノスケールで計測することができる分析機器。

※6 弾性率
 モノの変形のしにくさを表す値。弾性率が大きいほど変形しにくい硬い物質であると表現され、弾性率が小さいほど変形しやすい軟らかい物質であると表現される。

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