頭皮の赤みと抜け毛の関連性について 学会発表

研究・調査

ホーユー株式会社 総合研究所 ~美しい髪を目指す全ての人へ朗報~ 頭皮の赤みと抜け毛の関連性について日本薬学会第129年会(2009年3月26日)で発表。

ホーユー株式会社(本社:名古屋市 代表取締役社長:水野新平)は、頭皮のトラブルの中でも特に多く見られる「頭皮の赤み」に着眼し、「頭皮の赤み」と「抜け毛」との関連性を頭皮研究により明らかにしました。
この研究成果について、2009年3月26日(木)に開催された「日本薬学会第129年会」にて発表いたしました。
20~30年前に比べ近年は洗髪頻度の増加に代表される様々な髪を取り巻く環境の変化に伴い、頭皮の健康状態にも変化が見られます。ちなみに、ホーユーの意識調査においても、20代~40代の女性の7割以上が何らかの頭皮の悩みやトラブルを気にしているという結果が出ています。
頭皮の健康状態の変化が毛髪に与える影響も考えられます。一般に「美しい髪は健康な頭皮から」と言われていますが、頭皮の健康状態と毛髪の関係については、実証されてはいません。
そこで、頭皮のトラブル「頭皮の赤み」と「抜け毛」(異常毛根)についての調査を実施し、その関連性について明らかにしました。

日本薬学会第129年会 発表内容

(1)頭皮トラブル実態

20~39歳の被験者、男女計82名に対して、頭皮で生じているトラブルを目視にて観察しました。
その結果、男女共に8割近くで何らかのトラブルが見られました。(頭皮全体の面積を100%とした場合、赤み・フケについては全頭の12.5%以上、吹き出物は全頭に3つ以上を異常と判断)
特に頭皮に赤みを生じているのは男性で約8割、女性で約7割にも達しており、フケや吹き出物(約2割)を大きく上回っていました。
頭皮の赤みは本人では直接確認できず、他人からも髪に隠れてすぐには確認できないため、一般的な認知は低いと考えられます。

img_0401_01.jpg

(2)頭皮の皮膚機能について

頭皮異常として、多くの方で頭皮の赤みが認められたことから、頭皮の健常部分※1と赤み部分の皮膚機能の違いについて、様々な比較調査を行いました。
その結果、健常部分と比較し、頭皮の赤みの部分では、皮膚内の水分が蒸散し、皮膚バリアー能力※2が低下していることがわかりました。

img_0401_02.jpg

※1 健常な頭皮とは、頭皮に赤み等が無く、表面が青白くツヤがあり、毛穴に皮脂や角質が詰まっていない状態です。
※2 皮膚バリアーとは、角質層を構成している角質細胞と細胞間脂質と表面に存在する皮脂から構成され、外部からの異物が体内に侵入するのを防ぎ、水分を保ちます。
※3 p値とは、比較する値の差が偶然かどうかを示すものです。p値<0.001であることから、この調査結果の差が偶然ではなく、意味のある差であると考えられます。

(3)頭皮の赤みと抜け毛(異常毛根)の関連性について

このように皮膚バリアー能力が低下した状態が毛髪にどのような影響を与えているかを調べるため、「頭皮の赤み」と毛髪の代表的な悩みである「抜け毛」について調査を実施しました。
調査方法は洗髪中の抜け毛を排水溝にガーゼを付けて採取し、その抜け毛の毛根を観察して、抜け毛の総本数に占める異常毛根の割合を算出しました。
その結果、頭皮の広い範囲で赤みがある方ほど、洗髪中に抜け毛に異常な毛根が多く認められました。
この異常毛根は、主に乾燥性の脱毛症で認められる毛根と同様の形態でした。(2)にて述べました「頭皮の赤み部分では、皮膚内の水分が蒸散し、皮膚バリアー能力が低下している。」ことと併せて考えると、頭皮の赤みは、乾燥性の異常脱毛につながる頭皮のトラブルの1つであると考えられるのです。

img_0401_03.jpg

(4)今後の展開

前述のとおり、頭皮の健康状態と毛髪との関係は解明されていませんでしたが、今回の研究により、頭皮と髪の代表的なトラブルや悩みである「頭皮の赤み」と「抜け毛」の関連性を実証しました。
また、多くの方が無自覚的に抱えている頭皮の赤みを抑えることにより、異常な抜け毛を減らすことにつながると考えます。
今後は、更なる研究を重ね、頭皮の赤みを抑えるような商品を開発していきたいと考えています。

以上

<本件に関するお問合せ先>
ホーユー株式会社 広報担当
〒461-8650 名古屋市東区徳川一丁目501  TEL:052-935-9556