ホーユー株式会社 総合研究所に新たな基礎研究施設
「イノベーションセンター」竣工
~製品の安全性、アレルギー研究の基盤構築~

お知らせ

【イノベーションセンター設立について】

 ホーユー株式会社(本社:愛知県名古屋市 社長:水野 真紀夫)は、人々が心豊かで文化的な生活を営む為に、若々しく、美しく、健康になる製品を生みだし、社会への貢献をするという理念に基づき、ヘアカラーを中心とした商品やサービスを提供しております。

 お客様により良い製品を安心してご使用いただくため、長年にわたり安全性に関する基礎研究に注力してまいりました。その成果として、プロテオミクスの独自技術を見出すことによりタンパク質解析の高性能化を実現いたしました。
 本技術は、藤田保健衛生大学との産学連携の中で開発されたものであり、近年社会問題となった、加水分解コムギを配合した石鹸による経皮感作コムギアレルギーにおいても、藤田保健衛生大学と協力し、日本アレルギー学会「化粧品中のタンパク加水分解物の安全性に関する特別委員会」、厚生労働科学研究補助金・日本医療研究開発機構(AMED)による研究の中で活用され、発症機序の解明や通常のコムギアレルギーとの違いの診断などに貢献いたしました。

 これにより、Ⅰ型アレルギーの原因抗原タンパク質の特定に有効な技術であることが見いだされ、アレルギー診断技術の向上への期待が高まりました。ホーユー株式会社は、2015年4月には藤田保健衛生大学に寄附講座として「アレルギー疾患対策医療学講座」を開設、産医連携のもとアレルギー診断の精度向上に向けさらなる研究推進をすべく、イノベーションセンター建設に着手いたしました。愛知県からは、高度先端分野における大規模投資等の支援である「愛知県21世紀高度先端産業立地補助金」制度の補助対象に認定いただきご支援をいただくこととなっております。

 ホーユー株式会社は、イノベーションセンターの竣工により、プロテオミクスの独自技術を活用したヘアカラーの安全性研究を推進、及びⅠ型アレルギー、特には食物アレルギーの診断技術の研究推進により社会貢献をめざします。

【概要】

イノベーションセンター
所在地 :愛知県長久手市櫨木1-12 ホーユー株式会社 長久手事業所内
構造  :鉄骨 地上3階建て
延床面積:2513㎡

【紹介】
従来、安全性に関する研究推進や皮膚・頭皮の基礎研究推進については同敷地内にある基盤研究棟の一角にて推進しておりましたが、弊社独自のプロテオミクス技術を用いた産医連携研究を推進すべく、イノベーションセンターを建設、大幅なスペース拡張と施設の最適化を図りました。以下に特長を記載いたします。

① コミュニケーション
産医連携や異分野連携でのコミュニケーションも想定したスペース活用として、各フロアにコミュニケーションスペースの設置と吹き抜けによる相互のコミュニケーションが可能な施設としました。

② 施設の最適化
継続的な研究環境と安全性を確保した高性能免震システムを採用しました。
臨床との円滑な連携を可能にすべく、GLPの施設要件に準拠した確実なバリア施設とし、抗原タンパク質の特定に最適化した施設設計、及び最新機器の導入を行いました。

③ フレキシブル
研究ニーズ変化や将来の増設に柔軟に対応できる研究所とするため、効率的でフレキシビリティの高い実験室モジュールにするとともに、3Fは実装せず、将来スペースとして確保し、新たなイノベーション(価値創造)にも対応可能にいたしました。

【用語説明】
*プロテオミクス、独自技術、タンパク質解析の高性能化: 別途ご説明
*Ⅰ型アレルギー:
食物アレルギーや花粉症に代表されるアレルギーで、侵入した異物(抗原、アレルゲンとも呼ばれる)に体が過剰に反応して、即座にアレルギー症状が現れるタイプのものです。
*原因抗原タンパク質:
 主にⅠ型アレルギーの原因となるタンパク質を意味します。
*GLP:
厚生労働省が制定した医薬品や再生医療等の非臨床試験の安全性に関する信頼性を確保するための基準です。GLP適合とは、安全性試験を行う「試験所」に適用される、「優良な試験所の基準」に適合していることを指します。